柏島魚類データベース

Chromis notata notata ( Temminck and Schlegel, 1843 ) スズメダイ

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属名 Chromis スズメダイ属
学名 Chromis notata notata
和名スズメダイ
記載 ( Temminck and Schlegel, 1843 )
サイズ 全長 10cm
説明体色は淡褐色から暗褐色までやや変異がある。尾柄前部の白色斑は水中ではよく目立つが、死ぬと不鮮明になる。体高は体長の43.8〜50.7%。
分布岩礁・サンゴ礁域の水深2〜15mの沿岸の岩礁やサンゴ礁域を群泳。青森県〜九州南岸の日本海・東シナ海・太平洋沿岸(秋田県以北と宮城県以北は少ない)、瀬戸内海、八丈島、小笠原諸島(稀)、屋久島、奄美大島、沖縄島・伊江島、宮古島;朝鮮半島南岸・東岸、済州島、台湾、福建省・広東省。
生活史スズメダイ類では最も低温に強くて8℃の水温にも耐え、日本海で越冬できる唯一の種類である。動物プランクトンが主食。産卵期は夏で、雄が岩のくぼみを掃除して雌に産卵させ、孵化するまで(水温20℃で3〜4日)卵を守る。多回産卵魚で1尾の雌は大潮の周期に合わせて数回卵を産む。食品としての評価はあまり高くないが、北九州では本種の干物をアブッテカモと呼んで珍重する。アブラウオ(高知)
参照