柏島魚類データベース

Gymnocranius griseus Temminck and Schlegel, 1843 メイチダイ

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属名 Gymnocranius メイチダイ属
学名 Gymnocranius griseus
和名メイチダイ
記載 Temminck and Schlegel, 1843
サイズ 全長 30cm
説明体は銀灰色で、メイチダイ属共通の特徴としてしばしば数条の暗色横帯ないし網状模様が現れる。これらの暗色模様は個体変異ではなく、同一の個体で瞬時にして現れたり消えたりするものであるが、幼魚ほどよく見られる。本種は体高が高く楕円に近い体形で、尾鰭の上下の先は適度に尖る。背鰭10棘10軟条、臀鰭3棘10軟条、側線鱗数46〜51枚、両顎奥歯は円錐形で小さい。
分布主に100m以浅の砂礫・岩礁域。青森県小泊・牛滝、宮城県万石浦(幼魚)、千葉県館山湾〜屋久島の太平洋沿岸、大阪湾、愛媛県室手、新潟県能生、富山県、兵庫県浜坂、島根県浜田、福岡県津屋崎、九州西岸、五島列島、琉球列島;済州島、台湾南部、福建省、香港、海南島、中沙群島、西沙群島、西太平洋(ニューギニア島以東を除く)、オーストラリア北西岸。
生活史メイチダイ属中最も北まで分布する種で、本州中部では高級食用魚。南日本沿岸での産卵期は夏から秋で、1個の油球をもつ0.8mm程の分離浮性卵を産む。仔魚期には前鰓蓋骨の後縁下部に鋸歯を備えた長大な1棘をもつ。
参照