柏島魚類データベース

Zeus faber Linnaes, 1758 マトウダイ

-> English
属名 Zeus マトウダイ属
学名 Zeus faber
和名マトウダイ
記載 Linnaes, 1758
サイズ 全長 30cm
説明体は楕円形で左右に著しく平らで大きな木の葉のような形をしている。口は大きく斜めで、伸出ができる。鱗は皮下に埋もれているため、体表は滑らかである。成魚では背鰭前部の6本の鰭条の皮膜の先端が糸状に延長し、尾鰭まで達する。体の側面に大きくて白く縁取られた明瞭な黒斑がある。
分布水深30〜400mの大陸棚〜大斜面上部(160m以浅に多い))。北海道〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、北海道〜九州南岸、瀬戸内海、東シナ海大陸棚域;朝鮮半島東岸、釜山、済州島、台湾、広東省、海南島、オーストラリア沿岸(北西岸を除く)、ニュージーランド、モザンビーク、南アフリカ全沿岸、地中海、東大西洋。
生活史産卵期は冬から春で、海底の砂の上に産卵するようである。10cm以下の幼魚の体型はほとんど円形で、体側に不規則な縦走黒褐色帯が多数走り、沿岸域や内湾にも生息する。体長30cm以上になると成熟・産卵する。大きなものは50cm以上になる。肉食性。泳ぎは遅く、相手にさとられないようにそっと近づき、大きな口を素早く突き出して、餌を飲み込む。体が平べったいため、正面から見ると1本の細い線のようになり、相手に気づかれにくいようである。特異な体型にもかかわらず味のよい魚で、産卵期前が旬(本州では4〜5月)である。マトダイ(的鯛)ともいわれ、その名は弓場にある的のような黒斑に由来する。
参照