柏島魚類データベース

Gymnothorax albimarginatus Temminck and Schlegel, 1847 ヘリシロウツボ

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属名 Gymnothorax ウツボ属
学名 Gymnothorax albimarginatus
和名ヘリシロウツボ
記載 Temminck and Schlegel, 1847
サイズ 全長 100cm
説明Kamohara(1942)により紀伊半島よりGymnothorax hepatica(ヘリシロウツボ)として報告され(P.164,fig.1)、また、波戸岡(1984)によってG.albimarginatus(ヘリシロウツボ)の若魚とされた頭部に2つの鞍状の斑紋をもつウツボ類は、Bohlke(1997)により、東京湾(横浜水族館)の標本をもとに、G.sagmacephalusとして記載された。本書二版では鞍状斑紋をもつものと鞍斑紋をもたないものが別種であるというBohlke(1997)の結論を見送ったが、最近、田和篤史氏らの研究で遺伝子や葉形仔魚の研究でこれらが別種であることが裏付けられた(田和篤史氏私信)。本書三版では二版で使用した京都大学魚類標本を再検討してG.sagmacephalusに鞍状の斑紋にちなみクロエリウツボという和名を付した。なお、日本での分布については、神奈川県立生命の星・地球博物館魚類写真資料データベース(http://research.kahaku.go.jp/zoology/photoDB/,2012年3月20アクセス)、海外の分布についてはBohlke(1997),Randall(2005)等を参照した。田和篤史氏らのこれらの2種の詳細な相違に関する研究が論文にされるのが待たれる。
背鰭は高く、肛門の位置での背鰭高は体高の73.5%〜95.3%
肛門の位置での体高は全長の3.3〜3.8%
全脊椎骨数は181で、臀鰭基部は第84脊椎骨前後
分布沿岸のやや深み(水深50mくらいまで、稀に水深180m)。八丈島、和歌山県、沖縄島周辺;台湾南部、澎湖諸島、インドネシア、ニューカレドニア、サモア諸島、タヒチ島、ハワイ諸島。
生活史
参照