Orectolobus japonicus ( Regan, 1906 ) オオセ
属名 | Orectolobus オオセ属 |
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学名 | Orectolobus japonicus |
和名 | オオセ |
記載 | ( Regan, 1906 ) |
サイズ | 全長 61cm |
説明 | これまで日本周辺海域におけるOerctolobus属は、クモハダオオセO.maculate(Bonnaterre)、オオセO.japonicus Regan、カラクサオオセO.ornatus(De Vis)の3種とされてきたが、Goto(2008)により本海域にはオオセO.japonicus 1種ののみが分布する事が明らかにされた。Goto(2008)はクモハダオオセO.maculateを日本近海では分類学的混乱による実体のない名称であるとみなし、カラクサオオセO.ornatusは特異な体色を持つ1個体のみに基づいて報告されたが、この標本をオオセの色彩変異と判断した。
Last et al.(2010)はカリマンタン島、ジャワ島と小スンダ列島から得られた標本で新種Oerctolobus leptolineatusを記載した。彼らによれば、琉球列島、台湾、フィリピン諸島からのOerctolobusの記録がこの種であるとしている。Oerctolobus leptolineatusとO.japonicus(オオセ)は斑紋のパターンが似ているにもかかわらず、色の濃さと体の各部の比率がわずかの相違がみられるという。そして、Goto(2008)がO.japonicusの色彩変異とした「カラクサオオセ」と呼ばれていた個体についても再検討の必要があるとしている。しかし、提示されたO.leptolineatusとO.japonicusの違いが軽微であり、比較に用いられた標本数も少ない。従って、O.leptolineatusの琉球列島からの記録は懸案としたい。また、O.japonicusの日本列島烏以外の分布も、従来の記録のままにしておいた。さらなる研究による詳細な比較が待たれる。 頭部側面に皮膚突起があり、先端に欠刻がある。(但し、頭部側面の皮膚突起の先端に欠刻がない個体がいる) 眼上に乳頭状突起がない。 |
分布 | 浅海の砂底・岩礁・サンゴ礁、千葉県外房〜九州南岸の太平洋沿岸、九州北岸、沖縄舟状海盆、奄美大島;朝鮮半島南岸、済州島、台湾、浙江省〜広東省の中国沿岸、ベトナム、フィリピン諸島北部 |
生活史 | |
参照 |